【令和の虎 787人目】 祝迫 建公「がん患者のオンラインサロンを設立し納得して生きられる仕組みをつくりたい」

癌患者を支えるオンラインサロンの提案。メンター制度や経済的支援の仕組み、倫理的問題を討論し、新たな社会的価値の創造を目指す。

このプロジェクトは、がん患者同士がメンターとして支え合い、さらに経済的報酬も得られる仕組みを目指しています。祝迫さん自身もステージ4のがんを患っており、病気によって仕事を辞めざるを得ない人々に対し、代替収入を提供する場の重要性を強く感じています。

プロジェクトの中心となるのは患者やその家族、医療関係者などが無料で参加できるオンラインサロンです。このサロン内では、治療選択や生活、経済的問題など多岐にわたる悩みを共有し合います。また、ある程度のトレーニングを受けた患者がメンターとして活動し、他の患者にコーチングを行うことで報酬を得る仕組みとなっています。

この提案には倫理面での懸念がつきまといました。がん患者からの報酬を得ることが適切かどうか、多くの討論が行われ、倫理的観点からその賛否が問われました。特に、患者同士の経済的やり取りが大きな議論の対象となり、事業として進めることの是非についての意見が分かれました。

現実的な解決策として、患者に優しい価格設定と、ビジネスモデルの再構築、企業による支援を含めた非営利団体化も視野に、新たな方向性を模索する必要が示唆されました。

オンラインサロンを円滑に運営するためには、参加者全員が安全で安心して利用できる環境作りが求められます。